2024-06

代数基礎

BR1-5’:いたるところで利用する minimal prime ideal

minimal prime ideal 極大の逆である極小性は、環の不変量や特定の元を取り除く手法を利用する際に重宝される。一般に共通部分や和集合は素イデアルではないが、包含関係が全順序の場合は素イデアルとなる。これを利用し極小素イデアルの存在を確認する。
代数基礎

BR1-5:イデアルの極大元 極大イデアル

極大イデアル 真のイデアルは全体集合が包含関係で整列集合となる。ここから、イデアルの極大元が存在する。このイデアルは特徴的な素イデアルで特殊化したい場合はよく利用される。今回は、Zornの補題から存在を示し極大イデアルならではの性質と議論を挙げていく。
代数基礎

BR1-4:環論の中心的存在 素イデアル

素イデアル 素数といえば、1と自分自身以外で割り切れない数でした。正の整数では、これによって有限個の素数の積で表示(素因数分解の一意性)ができます。これを集合であるイデアルへ拡張したものが素朴な素イデアルの特徴づけである。今回は単項イデアルから拡張して一般の場合を定義する。
学習帳

MOD-L-15:加群できれいな割り算を 加群の正則元

加群の正則元 環の正則元は乗法についてであり、加群の場合は作用に対応する。正則元は環以上に、加群の性質を記述する際によく取られ一個で剰余や局所化を行うこともある。また加群の商(またはcolon submodule)でも割り算の商と余りのような振る舞いをする。今回は、それを用いて正則元の特徴づけをする。
素朴集合論(NST)

NST-28’:きれいな類別として 同値類の類別

同値類の類別 様々な個所で利用される同値類は類の一種である。ここについて、詳しく議論になることが少なく高度な数学ではさも当たり前のようであるが、実際に確認しようとすると同値関係による整理だからうまく類別の性質を満たしていることがわかる。今回は、その確認と商集合についての言いかえにも触れる。
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